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中原区版 公開:2012年6月1日 エリアトップへ

綱島街道上丸子こ線橋 新工法で工事再開へ 2018年度完成予定

公開:2012年6月1日

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「上丸子こ線橋」と東海道新幹線の路線(右)。最も接近している箇所は約4mほど。
「上丸子こ線橋」と東海道新幹線の路線(右)。最も接近している箇所は約4mほど。

 東海道新幹線の走行に影響する可能性があるとして、約3年間中止されていた綱島街道の上丸子こ線橋拡幅工事がこのほど再開されることになった。完成は2018年度になる見込みで事業費は27億円増の80・3億円になる。

 綱島街道の上丸子こ線橋は混雑軽減を目的に、市とJR東日本が工事施工協定を結び、2008年4月に工事をスタートさせた。2012年度完成を目途に工事を進めていたが、09年8月、工法に問題があるとことが分かり中止していた。

 問題となった工法は、現在の橋の両側に仮設道路を作り、一括で工事を行うというもの。短時間で施工が出来るというメリットはあったものの、仮設道路をつくる際に杭を打つ工程によって近接する東海道新幹線の地盤が崩壊する可能性があることがわかったという。また、周辺地域への騒音や振動などの問題も浮上したため川崎市、JR東日本、JR東海の3者の協議の上、工事を中止した。市では東海道新幹線と周辺に影響が出る工法が採用された原因を「JR東日本と協定を結んだ後に施工業者が決まったため、具体的な施工方法まで当初の段階ではわからなかった」と話している。

 今年3月、新工法の発表によって、来年から工事が再開される予定となった。

 新しい工法は、仮設道路を設置せずに既存道路を利用し橋を3分割にし、1区間ごとに施工するというもの。橋と路線の間に杭を打つ必要がないため、東海道新幹線への影響が無いとされ、騒音や振動も低減することができるという。

 しかし、今回の工法変更では施工時間が大幅に増えることや夜間作業が増えるため当初4年の工期だったものが6年に長引き、完成予定は2018年度になる。さらに工事にかかる事業費も「保安費」や「擁壁工事費」が増加したため、当初予定していた53・3億円から27億円増額した80・3億円になることがわかった。「夜間工事による騒音や振動を心配されている方が多いが極力低減させたいと思う。そしてきめ細やかな対応を行い、早期完成を目指したい」と川崎市建設緑政局道路整備課は話す。
 

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