川崎市待機児童数 615人に減少 施設整備が奏功
川崎市はこのほど、今年4月時点での保育所待機児童数を発表した。施設整備が進み、前年比236人減となる615人となった。
◆ ◆ ◆
川崎市の待機児童数は2010年4月に過去最多となる1076人を記録した。その翌年、市は待機児童解消を目指し「第2期川崎市保育基本計画」を策定。12年度以降の3年間で4000人を超える認可保育所の定員枠の拡大を目指し、整備を進めることを決めた。11年度に23ヵ所の認可保育所を新設し、4月時点で1585人の定員増を行った。
今年の保育所利用申請数は過去最多となる2万725人。人口増加や、経済状況の悪化から就業を希望する親が増えたことが原因と考えられている。このうち1万8074人が入所。残り2651人の内2036人は、市の保育施策で対応した。
その結果、待機児童数は615人となり、236人の減少。年齢別では1歳児が287人(前年329人)と最も多かった。育児休業制度が充実し、1年の育休が明けた親が就業を希望することが要因という。
市では2013年4月開設に向け1435人の定員増を予定している。市の担当者は「計画が着実に進んだことで減少につながった。しかし、大型マンション建設などでの人口増加が大きく影響するので、予測がつかないところがある。残り2年間計画を行った上で、解消に向かっていきたい」と話した。
中原区の状況
中原区では昨年度に認可保育園が11ヵ所新設され、今年4月で560人の定員増。待機児童数は昨年の160人からほぼ半減の78人となった。来年4月には東急武蔵小杉駅周辺保育所(定員60人)、上小田中1丁目地内保育所(定員80人)の2つの保育所が整備されるが、人口増や転入の多い状況もあり申請者数は不透明。新たな民間業者を選定し、保育所の設置を進めていく意向という。
|
|
|
|
|
|
4月26日
4月19日