中原区版 掲載号:2012年6月29日号
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洗足学園高校3年生で今年4月「ソウル国際音楽コンクール」バイオリン部門で優勝した 毛利文香(ふみか)さん 横浜市在住 18歳

向上心で世界に羽ばたく

 ○…今年4月29日、弱冠18歳の少女のバイオリン演奏が世界の音楽家たちを魅了した。若手演奏家の登竜門とされる韓国での「ソウル国際音楽コンクール」で、最年少の優勝を果たした。シベリウスのバイオリン協奏曲を弾き終えた瞬間、聴衆から大絶賛の拍手が沸き起こり、世界17カ国 76人中最高位に輝いた。「優勝者として名前が呼ばれた瞬間、本当に驚きました。ファイナル(決勝)で弾けただけで幸せでした」。生まれて初めて挑んだ国際大会だった。

 ○…日本人で初の快挙。韓国メディアは「弦の女王」と大々的に報じた。「現地の新聞社の取材を受けました。心境や将来の夢を聞かれ、自分自身について改めて考えるきっかけになりました。すべてが良い勉強です」。大会で得たのは最優秀の称号だけではない。他の決勝進出者らの卓越した演奏も耳の奥に残っている。「表現の仕方が力強かった。もっと強く気持ちが伝わる演奏ができるようになりたいので、良い刺激になりました」

 ○…2010年、国内トップレベルの大会である「日本音楽コンクール」で3位を獲得。以後「いつか世界のコンクールに出たい」と思っていた。恩師の薦めで韓国での大会出場を決意し、ソウルへ渡った。滞在中の4月20日、18回目の誕生日を迎えた。その9日後、優勝という生涯忘れられない「誕生日プレゼント」をもらった。「家族も先生も友達も応援してくれた。皆さんに感謝したいです」

 ○…バイオリンとの出会いは3歳のとき。以来、毎日の練習が日課。平日は約4時間、休日は時間の許す限り腕を磨く。練習するほど「次にやるべきことが見つかる。辛いと思ったことはありません。もっと練習して上手くなりたい」。将来、各国で活躍するバイオリニストを目指し「英語の勉強にもっと力を入れたいです」。日々、切磋琢磨。世界に羽ばたく音楽家の向上心に果てはない。
 

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