蟹ヶ谷古墳、解明始まる 16日に現地見学会
市内で唯一現存する前方後円墳として、昨年3月に発見された蟹ヶ谷古墳群(高津区蟹ヶ谷)の測量調査がこのほど実施され、発掘などの解明と運用に向けた活動が始まった。市は3月16日に、測量結果と歴史的意義に関する報告を兼ねた見学会を開催する。
現地見学会を開く市と蟹ヶ谷古墳群発掘調査団は、これまでに、全長約30メートル高さ約2メートルある前方後円墳を正確に測り、形状や規模を図面化する作業を実施した。
当日は図面化した資料を基に解説を実施、川崎の古代史や蟹ヶ谷古墳群の歴史的意義の説明も行う。測量の指導をした専修大学の土生田純之教授は「川崎市という大都市に前方後円墳が形を残しているのは奇跡に近い」と話している。
昨年、蟹ヶ谷古墳を発見し、市は5年計画で調査研究に取り組み始めた。今回の実測図は、来年度以降に行う発掘調査に生かされ、造られた年代や遺体がある場所の特定などにつなげる。
時間は午前10時、同11時、午後1時、同2時からの4回で、約40分間。事前申込みは不要で、参加は無料。雨天の場合は翌日17日(日)に順延される。問い合わせは市教育委員会文化財課【電話】044・200・3306、当日の問い合わせは川崎市市民ミュージアム【電話】044・754・4500。
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