都道府県対抗トランポリン競技選手権大会で優勝した公益財団法人川崎市スポーツ協会の職員 高橋 和馬さん 高津区在住 23歳
「楽な方向にいくな」
○…日本トランポリン協会が実施する国内屈指の大会『都道府県対抗トランポリン競技選手権』で優勝した。「コンディションが上がらない中、優勝できたことは自信につながった」と安堵の表情を見せる。というのも、昨年国内の強豪が集まる大会で優勝したものの、社会人になったことで、約1年、思うような結果が出せなかった。「責任の重さを感じるようになった。でも辛くても楽な方向にいくなと言い聞かせて練習に取り組んだ」と壁を乗り越えた声は明るい。
○…川崎市スポーツ協会の職員として、とどろきアリーナに勤務する。出張トランポリンショーや小学校での実技指導など、特技を生かせる環境は「楽しくてやりがいがある」と話すが、上司からすると「まだ手のかかる新米」だという。人懐こい愛嬌と素直な姿勢でコミュニケーションを図り市民のために汗を流している。仕事での目標は「子どもたちが夢を持ち、その夢を追いかけ続けられる環境をつくること」。輝く瞳に自信を感じる。
○…北海道の釧路出身。5歳の時にトランポリンを習い始める。中1で道内初優勝。しかし、そこからは苦悩の日々が続く。成長期で身長や体重が変わったこともあり、回転が合わないなど「技が狂う」というトランポリン独特の症状に陥ったという。その後、家族やコーチの支えで復活。中2から高3まで道内大会5連覇を果たした。日体大の3年時に出場したワールドカップでは、銅メダルを獲得。「世界のレベルに近づくことが出来た」と手ごたえをつかんだ。
○…中田大輔さんが設立した市内のチームSTYLEに所属。仕事と練習の日々を過ごし、合間の時間に立ち寄る溝口や川崎駅周辺でのウィンドウショッピングがお気に入り。「少しの時間がリフレッシュになる」と楽しみは控えめだ。目指すは2016年リオ五輪。「表彰台まで走り続ける」と表情を引き締めた。
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4月19日
4月12日