地域でスポーツを安全・安心に楽しむために、スポーツ事故の情報を共有・発信しようと、市民自主企画事業『スポーツと安全・安心(仮称)』がスタートした。主催は中原市民館。スポーツ事故の現状などを知ってもらう講座を企画し周知することで、「スポーツを楽しめる環境作りの一助になれば」と期待を寄せる。
市民自主企画事業とは、地域や社会の課題解決などを目的として、講演会など学習事業を市民と各館が協働で行う事業のこと。
今回の「スポーツと安全・安心(仮称)」事業を提案したのは、区内に住む伊藤弘子さん。昨年度から中学校の必修となった柔道の事故が多いことを知り、一人の市民として「柔道事故を防ぎたい」と思ったのがきっかけだったという。
同事業は参加者を集めて講座を開く形で進めていく。スポーツ事故に対する市民の知識を深めるため、事故の実情や危険なケースなどを経験者などから聞き、まずは事故が身近にあることを知ってもらいたいという。伊藤さんは「学校はもちろん、スポーツを指導する側と、指導される側が、安全にスポーツを楽しめるような環境を作る一助となれば」と話す。
企画委員を募集中
現在、中原市民館では同事業を運営していく企画委員を募集しており、同事業に共感する人や、スポーツの経験、知識がある人、スポーツが苦手でも企画に参加したい人を求めている。年齢や性別の制限はない。
中原市民館では「お子さんをお持ちの保護者の方はもちろん、企画に興味があり、賛同して頂ける方は、気軽に申し込んで頂ければ。特に中学生の保護者には参加してもらいたい」と参加を呼びかける。問い合わせは中原市民館(【電話】044・433・7773)へ。
スポーツ事故の実情
文部科学省が平成24年7月に発表した『学校における体育活動中の事故防止について/同事故防止に関する調査研究協力者会議』によると、競技別に見た中学校、高校での保健体育の授業等における死亡・重度の傷害事故は陸上競技が多く、運動部活動においては柔道が一番多くなっている。
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