『かわさき百年企業』発刊 企業の歴史、理念綴る
川崎商工会議所(山田長満会頭)は、市内で創業100年を超える企業の歴史や経営理念などを綴った『かわさき百年企業〜創業者の思い、今へ、未来へ〜』を先月下旬、発刊した。
『かわさき百年企業』に紹介されているのは、同商議所の会員企業でもある和菓子の川崎屋東照(川崎区)や久寿餅の住吉屋総本店(川崎区)、大師巻きせんべいで知られる堂本製菓(川崎区)をはじめ、蕎麦膳はやま(川崎区)▽ファッション衣料の田原屋(川崎区)▽村山商店(川崎区)▽山根工務店(川崎区)▽高喜商店(中原区)▽福來醤油(中原区)▽黒船屋(多摩区)――の10社。
関東大震災、太平洋戦争、石油ショック、バブル崩壊などの苦難を乗り切ったエピソードをはじめ、脈々と受け継がれる経営理念、技術、サービス、創業者、経営者の人身掌握術などが1社あたり16ページにわたって書かれている。
山田会頭は「企業は創業5年以内に約35%が姿を消し、50年以上存続するのは5%程度ともいわれている。100年以上存続できる鍵は、時代の変化に対応した力と創業者、経営者の人間力や発想力があったことに尽きる。ビジネスのヒントがたくさん詰まった一冊」と語る。また、川崎の産業史という視点からも楽しめる一冊でもあり「企業経営に携わる人以外にも手にとっていただきたい」とも述べる。
同商議所では同書を通じて、川崎の魅力を全国に発信するとともに、市内に中小ベンチャー企業を増やす契機にしたいとしている。
A5変型判で193ページ。価格は税別1500円。中原区では、有隣堂武蔵小杉店、住吉書房本店・中原店などで販売している。
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4月26日
4月19日