(PR)
脳梗塞の手術発症から8時間まで対応
脳卒中の主な治療法は開頭する外科的治療と薬物療法だったが、最近は頭を切らずに行う脳血管内治療が注目を集めている。聖マリアンナ医科大学東横病院・脳卒中センターでこの治療を行うのが、『日本脳神経血管内治療学会』の指導医でもある植田敏浩医師だ。
急性の脳梗塞に対する治療法として「tPA静注療法」がある。発症から4・5時間以内であれば、点滴を行うことで脳梗塞の要因となる血栓を溶かすことに期待できるもの。年齢や状態にもよるが全体の約3割強の人が後遺症なく正常に戻ることができるという。
「もし発症から4・5時間以上が過ぎていたら…」、「tPAで効果が望めなかったら…」―。そんな状況に対応するのが、植田医師が行う血栓回収デバイスによる血行再建術だ。発症8時間まで対応可能で、脳血管内に極細のカテーテルを通し、脳梗塞のもとの血栓を直接取り除く。植田医師がこれまで手掛けた脳血管内治療経験は2000件以上。また、カテーテル専門医5人を含む11人の医師と、24時間体制で対応する。
その他、網状の金属筒を狭くなった血管に置き拡張(頚動脈ステント留置術)するケース、くも膜下出血を起こす脳動脈瘤が破裂しないように補強(脳動脈瘤塞栓術)するケースもある。
”危険信号”なら直ぐ病院へ
脳卒中の8割は脳梗塞。今や40代でも発症する現代病について植田医師は、「突然の手足のしびれや言葉の障害は危険信号です」と警鐘を鳴らす。「ろれつが回らない、言いたい言葉が出てこない、突然手足の痺れや麻痺が起きるなどの症状が出たら、様子を見ることなく直ぐに救急車で病院にいくことが大切」だという。
動脈硬化の原因は、食生活や運動等の生活習慣、酒やタバコ等の嗜好品、家系など多岐に渡る。誰でも起こり得る病という。
なお、植田医師は毎週月・水曜日に外来診療を行っている。
|
|
|
|
|
|
3月29日
3月22日