感染性胃腸炎が流行 警報値に達する
ノロウイルスなどの感染性胃腸炎が今年も流行している。川崎市によると、12月２日から９日までの間で市内96の定点（医療機関）で確認された患者数は20・76人と前週の16・06人から急増し、警報値に達した。
感染症の発生状況を示す定点あたりの患者数は、大流行した昨年に比べると低いが、近年で見ると高い数値。毎年年末がピークとなるため、市では手洗いなどの予防を呼びかけている。
感染性胃腸炎は、ノロウイルスなどへの感染が原因で、下痢や腹痛、嘔吐、軽度な発熱が主な症状。通常は症状が１〜２日続いて回復するが、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者の場合は重症化することもあり、特に注意が必要だとされる。
また、下痢や嘔吐などからくる脱水症状にも注意が必要で、市では症状がひどい場合は早めに医療機関を受診してほしいと呼びかけている。
手洗いなどで予防を
川崎市健康安全研究所によると、最も有効な予防策は手洗い。ノロウイルスは85℃、１分以上の加熱で感染力が失われるため、食品の十分な加熱も有効としている。また、感染者の便や嘔吐物を処理する際には、使い捨てマスクや手袋を使用し、十分に換気しながら塩素系漂白剤で消毒を行うことを勧めている。
市では、インフルエンザの流行期に入ることもあり、「手洗いなど基本的なことをしっかりと行い、予防に努めてほしい」としている。
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