かわさき市民アカデミー20周年記念フェスタの実行委員長を務めた 水流(つる)哲郎さん 高津区在住 76歳
「学び」を第2の人生に
○…市民の自主的な学習の場を提供しているかわさき市民アカデミーの20周年記念フェスタを成功させ、「多くの人達に支えられて無事祝うことができて良かった」と安堵の表情をみせる。仲間等から『アカデミーの歴史を知り尽くしている、つるさんだから』と委員長に抜擢された。過去を振り返り、「波乱万丈だった。当初は行政の支援があったが途中から自主運営に変わり自分たちで全てやることが求められた」と話す。今後は「学び・自分探し・仲間作りの場としてさらに発展させたい」と目を輝かせる。
○…定年退職後、夫人に半ば強引に連れられアカデミーに参加した。「家でぶらぶらされるより外に出て欲しかっただろうね」と苦笑い。そこで出会ったのが歴史を学ぶ楽しさ。「初めて受けた授業で聖徳太子は実在しなかったって言われてね。衝撃だったよ。だって小中高でもそんな風に習ってないでしょ。面白かったねえ」と一瞬で虜になった。今は生き生きした姿に夫人も喜んでいるという。
○…「向上心を持っている方が多いので一緒にいるだけで元気になれる」とアカデミーで出会う仲間との交流が生き甲斐になっている。一緒に飲むのが楽しみで、ついつい飲み過ぎてしまうことも。それでも至って健康。秘訣は水泳とウオーキングで、「週に3日は泳ぐし1年のうち340日は歩いている。何事も続けて習慣にすること」。心身ともに充実しているようだ。
○…鹿児島県枕崎市出身。実家は農家で、幼少時代は自然に囲まれて育った。2男4女の6人兄弟で、生活は貧しかったが10歳離れた兄が学費を工面し東京の大学に通った。「いくつになっても頭が上がらない」と現在でも兄を慕い、1年に1回は帰郷する。夢は夫人と一緒にトルコやポーランドに旅をすること。この2国を選んだ理由には自身が第2の人生で虜になった「歴史を学ぶ楽しみ」があるから。
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4月19日
4月12日