ビブリオバトル(書評合戦)を通して市内で読書文化を盛り上げる活動をする 小松 雄也さん 井田杉山町在住 23歳
「尖れ、危険な方へ」
○…数人がおすすめの本を紹介し、どの本が一番読みたくなったかを観客が決める書評合戦「ビブリオバトル」。昨年行われた全国大会のファイナリストであり、地元・川崎で広めたいと普及委員を務める。「市民が本を通じて交流できるのがビブリオバトルの魅力」。『読書のまち・かわさき』を応援し、より盛り上げたいと、ブログで本の紹介をするなど積極的に活動する。
〇…ビブリオバトルを知ったのは昨年6月。友人から教えてもらい「おもしろそうだな」と全国のナンバーワンを決める大会に出場した。予選、地区決戦、準決勝と勝ち進み、5人のファイナリストの一人に。優勝は逃したものの「自分の紹介した本を手にする人が多くて嬉しかった」と笑顔を見せる。その後、中原図書館、中原区役所の後援を得て、ビブリオバトルを2回開催。今後も区内の図書館で開催していくという。
〇…下小田中小、西中原中、日本大学高校を卒業した。リーダー気質で中学時代は6期連続で学級委員長を務めた。その他にも応援団長、合唱コンクールの伴奏者など、さまざまな役を経験。高校卒業後には語学留学でカナダに渡った。海外での経験を通して「なんとでもなるという覚悟ができた」と振り返る。これまでに感銘を受けた本は川崎出身・岡本太郎の『自分の中に毒を持て』。「尖れ、危険な方へ進めという考え方がいいなと思った」
〇…ビブリオバトルの普及など活動を続けるうちに、地元に新しい図書館を作り、川崎市を全国のモデルケースにしたいと思うように。現在は日本の図書館の良し悪しを知るため、市内の図書館へ取材を重ねている。さらに、日本より文化が進んでいるニューヨークへの留学を検討中。そして、将来は図書館コンサルティングのような仕事に就きたいという。「芸術・文化が育つ場所として図書館を地域コミュニティの拠点にしたいですね」
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4月19日
4月12日