第1回全日本フルコンタクト空手道選手権大会・女子重量級で3位入賞を果たした 浦中美夢(みう)さん 新極真会東京城南川崎支部在籍 17歳
「今よりもっと強くなりたい」
○…空手の五輪種目化をめざし、フルコンタクト空手の団体、流派が垣根を超えて開催した同大会。国内236団体から選抜された猛者が熱戦を繰り広げた。初戦から順当に勝ち進んでいったが、準決勝で思わぬ反則を取られ、それが勝敗を分けた。「ルールも統一されたので、反則を取られないように練習をしてきた。それだけに残念」と唇を噛む。「優勝を狙っていたので悔しかったけど、記念すべき第1回大会の3位は嬉しい」と白い歯を見せる。
〇…空手を始めたのは4歳の頃で、親にダイエット目的で連れて行かれたのがきっかけだった。「幼稚園児ながら、太りすぎだった」と振り返る。「はじめは、やらされている感が強かった」と空手に真面目に取り組めなかった。しかし、中学3年の時に親から「やめてもいいよ」と声をかけられたことで「空手が好きだった」ことに気付き、自主的に練習するようになった。現在は地元の道場に通いつつ、大会前になると、同じ流派の強者が集う中原区内の道場で稽古に励んでいる。
〇…今、夢中になっているのは韓流ドラマ。イチオシは『カインとアベル』で、主演のソ・ジソブにぞっこんだ。「韓流は演技力がすごくて好き。ドラマはめっちゃ見てる」と厳しい稽古の息抜きになっている。現在は高校3年で進路に悩む時期だが「家を建てたいから大工になりたい」ときっぱり。大工のかっこよさに魅せられて、高校卒業後はその道をめざすつもりだ。
〇…両親と弟の4人家族。「今が反抗期」と自覚し、親にキツイ言葉を発することもあるが、「今回の大会も夜中に一睡もしないで大阪まで送ってくれた。親には感謝している」と話す。試合中は「応援してくれる人たちのために」と気持ちを奮い立たせる。「これまで対戦して負けた相手には、次は絶対に負けない。今よりもっと強くなりたい」飽くなき向上心と支えてくれる人たちの思いを胸に、世界チャンピオンをめざす。
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4月26日
4月19日