災害の積み重ねを自主防災に生かす 中原消防署長 高嶋敏
「マイナスの災害文化」という言葉を耳にしたことはありますか?実は人間は自分が経験した危険なことを軽視して人に伝えたり、都合の良いように話をしたりします。3年前の東日本大震災の際も同じことがありました。1933年の3月に岩手県で起きた昭和三陸地震の際に津波を経験し、「この場所より低いところに家を建ててはダメだ」と現地では伝わっていたはずなのに、時の経過と共に意識が薄れ、今回のような状況になりました。災害経験の積み重ねをプラスに生かし、被災を避け得る知識とすることが大事です。
また災害では「自助」「共助」といった自主防災が必要不可欠です。死者57人負傷者5400人が出たアメリカノースリッジ地震では住民が訓練を重ね、セミプロ級の対応をし、放水や救助で活躍しています。地域住民の方々にも「生きる為には何が必要なのか」を考え行動できるように関心を持っていただきたいですね。
今年度からは3ヵ年計画で区内の避難所28ヵ所に住民が使える消火ホースキットが配置されます。使い方の指導なども年明けから実施していきます。
|
|
|
|
|
|
4月19日
4月12日