からだとこころの性が一致しない性同一性障害(GID)の人の戸籍上の性別変更を認める特例法が施行されて10年が過ぎた。そうした中「GIDへの理解を深めてほしい」と、本紙に語ったのは、川崎市北部に在住する諭吉さんとその母親、一葉さん=いずれも仮名=。2人の経験談を交えながらGIDを考える。
現在19歳の諭吉さんは、女として生まれたが、幼稚園の時から女性であることに違和感があった。小学校入学の際、赤いランドセルを買ってもらったが「女っぽくてありえない」と思った。
学校では男の子と仲良くしたかった。だから女の子の輪の中には入らなかった。
そんな諭吉さんに一葉さんは「スカートをはきなさい」「女の子と遊びなさい」と言ったことも。「当時はちょっと男の子っぽい女の子と受け止めていた」と一葉さんは振り返る。 ―続く
「一口にGIDといっても一人ひとりの経験、体験は異なります」と一葉さん。経験談は一事例として受け止めてほしいと語る。
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