市政報告 基礎自治体の役割を踏まえ、政令市がその役割を十分に果たしていくために 川崎市議会議員 松原しげふみ
昨年本市は市政90周年を迎え、さらなる発展を目指し、新しい歩みが始まりました。本市には利便性や将来性がある多様なポテンシャルがあり、その強みを生かし、多くの市民が夢や希望を抱き、共に支え、高め合い、充実した人生を送るため自ら考え行動し、住み慣れた地域で安心して生活できることを願っています。しかし、そのいっぽうで、人口の増加や産業の集積、経済・生活インフラの問題、市民生活の安全・安心、子育て、医療、介護、教育問題など都市的課題が顕在化しています。10年後の市政100周年を見据え年頭にあたり、今年一年私自身が取組みを進めて行きたい諸課題について、その一端を述べさせて頂きます。
第一に国と地方の税配分についてであります。私は昨年11月、大都市戝政の実態に即応する戝源の拡充について全国指定都市の代表者と共に与党自民党に対し、税戝政制度の改正がされるよう要望活動を行いました。現状では国と地方間の税配分は6対4であり、いっぽう地方交付税、国庫支出金等も含めた税の実質配分は2対8となっており、大きな乖離があります。したがって、消費税、所得税、法人税など複数の基幹税から税源移譲を行い、国と地方間の税配分をまずは5対5とすべきである等要望させて頂きました。基礎自治体の役割を踏まえ、必要な地方戝源を確保し、都市税源の充実を図り、実態に即応した税戝政制度を確立する事は非常に重要です。
さて、本市に於いては新たな総合計画の策定が進められています。市民の皆様と共有しながらより良い総合計画の策定が求められます。計画の第一は生命を守り生き生きと暮らすことができるまちづくりです。災害から生命を守る防災と減災の強化に努めます。第二は子どもを安心して育てることのできる故郷づくりです。就労と子育てが両立できる社会と子どもの自尊意識や模範意識を高めることが出来るよう努めます。第三は市民生活を豊かにする環境づくりです。地球温暖化対策の推進と循環型の仕組みの構築と緑豊かな環境づくりを目指します。第四は活力と魅力溢れる力強い都市づくりです。川崎市の発展を支える産業の振興と魅力ある都市拠点の整備、快適な交通環境づくり、文化・芸術・スポーツを活かしたまちづくり等があげられます。第五は誰もが生きがいを持てる市民自治の地域づくりです。町内会・自治会の活性化を図り、少子化、高齢化、道路・公園等の老朽化などの状況の変化に対応できる区行政を進めます。本年も皆様のご指導とご示唆を頂きながら地方議員としての職責を全うしてまいります。
松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
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3月22日
3月15日