区内の法政二高陸上競技部で3年間を過ごし、走幅跳ではインターハイ大会新記録で優勝するなど将来を嘱望される佐久間滉大さん(18)がこの春、法政大学に進学し新たな一歩を踏み出した。
今年1月には、日本陸上競技連盟が東京五輪へ向けて19歳以下の強化選手を認定する新制度「ダイヤモンドアスリート」で、全国11人中の一人に選ばれ、周囲の期待は高まるばかりだ。
「走幅跳」一本で
佐久間さんは高校時代、走幅跳、走高跳、400mリレーの3種目でインターハイなど全国大会に出場。いずれの競技も好成績をマークしたが、今後は走幅跳に絞って競技を続けていくという。その理由について佐久間さんは「元々は走高跳で陸上を始めましたが、伸びしろが望めて将来的に戦っていけるのは走幅跳だと感じたので」と明かす。
これまでの自己最高記録はインターハイで新記録を打ち出した7m80。それでも、目先の記録にはこだわらない。「自ら掲げる小さな目標をコツコツとクリアしていくこと。その先に世界が見えてくると信じている」と、あくまでも最終目標は世界だ。ただ、東京五輪や世界選手権などの大会に対しても「出場するだけでは意味がない。勝てる選手になりたい」と言い切る。
「恩返しの活躍を」
大学に進み新たな生活をスタートさせた一方で、環境をなるべく変えないように気を遣っているという。横浜市戸塚区にある自宅から法政大学多摩キャンパスまでは電車で片道約2時間。当初、一人暮らしや寮での生活も考えたが、慣れない環境により競技に及ぼす影響を懸念し電車通学を決めた。「その方が、母親の美味しい手料理も食べられるし、食生活は源なので」と笑う。今後は海外合宿なども増えていくが、マイペースに一歩一歩階段を上っていくつもりだ。
中原区で過ごした日々は今や大切な思い出になっている。「法政通りのお店でお昼を買ったり、美味しいカレー屋さんがあって友達と良く通っていましたね。この時期は、渋川沿いの桜も大好きでした」。3年間の感謝を胸に「応援して下さる中原区の皆さんに恩返しできるよう活躍します」と誓った。
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