川崎市が進める公共無線LANのWi―Fi(ワイファイ)。先月25日に識者や通信事業者らで構成する検討委員会が「かわさきアプリ」の開発などの提言を盛り込んだ報告書を発表した。
「かわさきWi―Fi」は福田紀彦市長が公約にも掲げた計画。市民サービス向上のほか、東京五輪の開催に合わせて外国人でもインターネットを使いやすい環境を整えて観光客を誘致したい考え。
検討委の報告書では、整備だけではなく、使いやすさやニーズの高さを重視すべきとし、新たなアプリケーションの開発を提言した。「かわさきアプリ」としてWi―Fiに容易に接続できる仕組みを整える。例えば、利用者の位置情報から地元の自治会や町内会の情報を閲覧でき、施設内であれば案内や開催中のイベント情報を確認できる。
また、NTT東日本川崎支店と協定を結び、広域避難場所の3つの公園に新たにWi―Fi設備を設置する。多摩区の稲田公園と麻生区の王禅寺ふるさと公園、幸区の御幸公園の3カ所で、災害時だけでなく平時でも一般利用できる。4月中に運用できる見通し。
市がこれまでに設置したWi―Fi設備は現在、各市民館など市内16カ所で試験的に運用されている。報告書では、今年度中に避難所などに指定されている小中学校164カ所に設置することを提言している。
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