今年度から中原図書館の館長を務める 鈴木 隆さん 横浜市在住 59歳
本の力を提供できる図書館に
○…移転して3年目。1日に平均で3400人が利用する中原図書館の館長として本の魅力を発信している。「本を読むことは、自分の課題を解決し、心に癒しをくれる。それを無料で体験できるのが図書館の醍醐味だと思う」と白い歯を見せる。考えるのは「いかに本の力を提供できるか」だ。「本には筆者の思いが凝縮して詰め込まれている。その思いが伝わり、読む人は心を変えることができる。それが本の良さ」と熱弁をふるう。
○…川崎市に入庁して約40年。まず赴任したのが中原図書館だった。当時は自動車文庫(移動図書館)で市内北部を巡回し本の貸出しを行った。「中原は晴天なのに麻生区の方では雪が降っていることもあった。そんな中でも多くの人に利用してもらった」と話す。その後は市内の図書館、スポーツセンターなどに勤め市民と接してきた。特に思い出深いのが長野県にある市八ヶ岳少年自然の家。宿泊する子どものグループの手伝いや星空観察、時には登山も行った。「子どもたちが楽しんでくれていたのが良い思い出」と振り返る。
○…休みの日の息抜きは夫人との散策。今の目標は東海道制覇だが、夫人と休日が合わず、日本橋から大磯までで中断している。「歩くことは健康にも良い。各地で美味しいものを食べるのも好き」とにっこり。そのほかには、読書はもちろん、映画や落語を見るのも好き。来年には八ヶ岳勤務の時に出合った御柱祭りを見に行く予定も立てている。
○…就任から中原図書館で注力しているのが企画展。現在は南武線の歴史写真展を開催しており、夏には戦後70年企画として川崎大空襲をテーマにした展示会を予定している。本の魅力とともに、多彩な展示でさまざまな文化をこれからも発信していく。「初めて利用した人に、2度3度と足を運んでもらえるよう、より魅力を発信して今まで以上に多くの人に利用してもらいたいですね」
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4月19日
4月12日