中原消防署(高嶋敏署長)は9月28日、火災による死者が2013年9月5日以降、753日間ゼロを継続したことを発表した。これは平成になって最長。同署では、今後も火災予防広報を強化していきたいとしている。
これまで中原区内の「火災による死者ゼロ」は、1992年11月8日から1994年11月29日にかけて752日間が最長だったが、これを更新。同署では「今回の記録は結果的な要因が強いが、人口・世帯数ともに増加する中で区民の防災意識の向上が欠かせなかった」という。
高嶋署長は「消防団をはじめ防火協会や少年消防クラブなどの関係団体による継続した火災予防啓発活動によって区民の防災意識が高くなっている。また、力を入れて進めてきた住宅用火災警報器の設置の向上が火災時の逃げ遅れなどを減少させ、今回の記録につながった」と話している。
現に中原署管轄内では火災警報器が住宅に適切に設置された世帯の割合を示す「条例適合率」が74・2%(3月現在)で、市の71%(6月現在)を超えている。また、火災件数自体も減少傾向で、13年以降は市内で2番目に少ない。中原署では「住宅用火災警報器は全ての住宅に設置が義務付けられている。火災から命を守るために早急に設置をしてほしい」と呼びかけている。
冬場の火災を防ぐために
これからの時期、空気が乾燥し、暖房器具などにより火災発生の可能性が高まるという。同署では火災を防ぐために、「ストーブの周りに燃えやすいものを置かない」「寝たばこはしない」「ガスコンロから離れるときは必ず火を消す」「タコ足配線をしない」「放火されない環境をつくるためゴミは収集日の朝に出す」「地域の防災訓練などに積極的に参加してほしい」としている。火事・救急の際は「119番へ」
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