法政二高陸上部が、第68回神奈川県高等学校駅伝競走大会で初優勝し、全国大会への切符を手にした。同大会4連覇中だった強豪校、藤沢翔陵高校に1分以上の差をつけての勝利。
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個々の力走が勝利につながった。その表れが、全7区のうち5区で区間賞だ。さらに第3区を走った橋本龍一さん(3年)は区間新記録を樹立。
主将の須田大貴さん(3年)は、「選手全員が具体的な目標を持ち『全国へ』という意識を共有できていたので、勝てると思っていた」と、仲間への熱い信頼を示す。第3区で藤沢翔陵を抜き、宣言通り区間新を記録した橋本さんは「1区以外を走ったことがなかったので緊張したが、1区の鎌田航生(1年)がいい流れを持ってきてくれ、先輩として気合いが入った。5キロ地点で藤沢翔陵の選手がキツそうな表情になったので、一気にペースをあげて引き離した。後半区間の仲間のためにリードを広げられ、嬉しい」と話した。
「全員でより高みへ」
個人能力の高さはもちろんだが、松中幸二監督(31)の指導方針や作戦も大きなポイントだ。松中監督は「一人一人が自発的に『強くなりたい』と思えるよう、選手たちの切磋琢磨を支援。見守り役に回った」という。どの選手も「上下関係に関わらず意見を言える」と話すよう、部員同士が忌憚なく意見を交わせる関係が勝利要因とも言える。
作戦としては「あえて長い距離の区間にエースを置かず、藤沢翔陵の裏をかいた」と、松中監督。この作戦が功を奏し、3区でエース橋本さんが1位へ躍り出、勝利を引き寄せた。
また「全員陸上、全員駅伝」をモットーとする同部は、走る選手を部員全員でサポート。当日は1Km地点ごとに立ち激励した。須田主将は「全国で上位入賞を目指し全員でより高みへ」と意気込みを語った。
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