市政報告 公共建築物に適正な修繕を!! 川崎市政を考える会 重冨たつや
昨春より新たな顔ぶれとなった川崎市議会は、12月21日に第5回定例会を閉会致しました。私はこれまで本市が取り組んできた公共建築物の修繕について検証を行い、その検証結果を基に、取組みをさらに強化する必要があると提案を致しました。
議員といえば「地元にある○○学校・○○会館の修繕を求めます」と、地元の問題に対して対応を迫るのだろうと思われる方も少なくないのではないかと思います。しかし、私はもはやそれだけでは議員としての職責を全うできないと考えています。なぜなら全市に目を向けたときに真に優先すべき事案かどうかという問いに対して、予算を編成する行政側だけではなく、提案・監視する議員側にも説明責任があるからです。どこかに予算を回すということは、どこかの予算を削るということです。間違っても発言力のある議員の地元が優先されるようなことがあってはいけません。そこで私は全市的な建築物の修繕について根本的な解決を提案致しました。
私は事前の調査で、本市が庁舎等建築物の屋根や外壁にかけてきた修繕費が、建築物の保全計画の計画額を大きく下回っていることに注目しました。行政内部では同様の検証を行ったことがないとのことでしたが、もし仮に検証が定期的に行われていれば、このような状態は早期に改善することができたと考えられます。また、施設管理者による点検についても決して万全ではありませんでした。これらの事実を勘案すれば、今日、多くの公共建築物で雨漏りなどの不具合が生じてしまうのも無理もないことだと感じました。
議会では、建築物の点検強化と予算拡充について提案をさせて頂き、福田市長にも一定のご理解を頂き、「長寿命化に向け必要な予算を確保するなど、取組みを強化させる」とご答弁を頂きました。これからますます建築物の老朽化が進んでまいります。次の世代に不良な建築物を大量に残すことのないよう、今後も適正な修繕が行われるよう注視してまいります。
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4月19日
4月12日