市政レポート これからの時代は「イクボス」 川崎市議会議員 まちづくり委員会副委員長 原 典之
2016年、申年を迎えられたこと嬉しく思います。
自民党川崎市連は毎月様々な分野で活躍している方を講師としてお招きし、勉強会を開いております。昨年12月1日には、西丸子小学校・中原中学校のPTA会長を歴任され、現NPO法人ファザーリング・ジャパン理事の川島高之氏にお越しいただきました。
川島さんが提唱しているのは「イクボス」です。イクボスとは、部下の私生活とキャリアを応援しながらも、自らのワークライフバランスを満喫し、組織の目標を達成する上司や経営者のことであります。今や、12県知事をはじめ、市町村・大手企業・中小企業が「イクボス宣言」をしており、多くのマスコミも連日取り上げている先進的な取組です。例えば、女性の社会進出を応援することは勿論、「子どもが風邪を引いたので早退したい」と部下に言われた上司が「俺も、親の介護で助けてもらう事があるし、今日はすぐに帰りなさい」というように、相互で助け合いながら結果を出していく。さらに、ワーク(仕事)ライフ(私生活)ソーシャル(社会貢献)を楽しもうという、一見したら「夢物語」のように聞こえますが、川島氏が自ら経営する会社ではこの効果もあって3年間で8割の増益。年を重ねる毎に地域とのつながりの割合を少しずつ増やしていけば、定年しても行き場ができ、その後の人生も満喫できると提唱されています。【定年後に大事なのは教育と教養ではなく、「今日行く(所)」と「今日(の)用(事)」とのこと】
12月7日の代表質問にも盛り込ませて頂き、川崎市からも前向きな答弁をいただきました。人口減少に対し歯止めをかける政策も重要ですが、「成熟」をキーワードとしたこの取組みをさらに広げていきたいと思います。
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3月15日