市政レポートNo.70 市オリ・パライヤーの幕開け!!本市では… 川崎市議会議員 おしもとよしじ
昨年は、五郎丸歩選手などの活躍で歴史的3勝をあげたラグビーW杯や決勝進出した女子サッカーW杯等、スポーツに関する話題が尽きない一年でありました。今年も東京五輪の前大会となるリオデジャネイロ五輪が開催され、日本人選手の活躍はもちろん、東京大会開催に向けたプレイベント等も活発に行われ、その機運の高まりが期待されています。
本市スポーツの話題では、等々力陸上競技場のメインスタンドが昨春完成、川崎フロンターレの年間平均入場者数も伸びるなど、一定の評価を得ています。今年は、サイド・バックスタンドを改築して約3万5千人の収容人数にするのか、3万人程度の改修に止めるのか、整備方針策定の事業評価が行われます。特に、課題が整備費用で、このスタンドは、前回整備時の起債の償還が終わっていない為、事業評価の後、約28億円を返済しなくてはなりません。さらに、建設に係る人件費・資材費も高騰しています。
その解決の一助となる取り組みとして、大阪府吹田市に寄贈されたサッカースタジアムでは、民間の建設募金団体が「国等に対する寄付金」の控除制度を利用して『寄付金でつくる日本初のスタジアム』を建設しました。その特徴は、集めた建設資金額で総建設費約140億円のうち、国等の助成金の他、法人721社約99億5千万円、個人3万4627名約6億2千万円を寄付によって賄いました。その肝は、寄付金控除の制度利用の周知と寄付した方々への半永久的な特典です。その内容ですが、1回の申込で5万円寄付した個人及び法人名をネームプレートに刻み、完成したスタジアムの一角へ掲出するもので、寄付者は、寄付金控除により、実質数千円の負担で、この特典を受けることが出来ます。
本市でも、整備基金を設けており、ふるさと納税の控除制度も活用出来ますが、周知の課題や上記ネームプレート掲出等の特典を設けるよう議会で質疑。建設緑政局長は、サイド・バックスタンド整備にあたっても「こうした制度の周知を図るとともに、特典などについてネームプレートの設置も含め検討を行う」と答え、この提言を受け入れました。
スポーツ環境整備は、アスリート・観戦者にとって悲願です。一方、東京五輪に向けては、エンブレムや新国立競技場建設計画の白紙撤回など、二転三転しています。本市でもそのような事態が生じぬよう五輪イヤーを契機に、上記取り組みを加速して参ります。
市議・押本吉司
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4月26日
4月19日