新年にあたり、本紙では鈴木賢二中原区長にインタビューを行った。就任から1年4カ月、昨年の取組みや今年の抱負などについて話を聞いた。
(聞き手/本紙・中原区編集室 有賀友彦)
―昨年を振り返って、どんな一年でしたか
区長「区長に就任したのが一昨年9月でしたので、昨年は一年通して中原区に関わることができました。その中で感じたのは、小杉の再開発や企業の社宅が多いことなどもあり他都市に比べ若い世代の転入が増え、ファミリー層を中心に街が賑やかということです。また、長く住まわれている方と新しく住み始めた方との交流も盛んで、各地区の祭や運動会などのイベントでも『自分たちで盛り上げよう』という自立性の高さと活気を感じましたね」
―具体的な取り組みを挙げるとすればどうでしょう
区長「例えば、昨秋、中原区区民会議が”区民一斉で街をきれいに”を合言葉に清掃活動に臨みました。元々活動している方にとってもステップアップになった企画だったと思います。また、NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントが中心となり、新たなイベントの開催や盆踊りの復活などもありました。
「地域包括ケアの土台づくりを」
外出機会を望むタワーマンションの住民の方も参加するなど、顔見知りがふえ新しいコミュニティが構築されてきています。いずれの地区の方も、とにかく自治活動に熱心です。警察・消防など公共機関の協力も大きく、中原区全体での地域交流を実感できた一年だったと思います」
―今年の抱負をお聞かせ下さい
区長「昨年3月に川崎市地域包括ケアシステム推進ビジョンが策定され、今年4月から具体的な取り組みがスタートします。医師、介護ヘルパー、企業、家族、ボランティアなど支援に関わる立場の人が顔の見える関係を築き、「支え合い、助け合える安心な地域づくり」という一体的な医療・福祉を進めるという考え方です。この考え方は、医療・福祉だけでなく、子育てや地域の見守りなどにも活用できると思います。区役所としても、区民の皆さんの理解を得ながら、地域特性などを踏まえたシステム構築の土台づくりをしていきたいと思います」
―最後に、区民にメッセージをお願いします
区長「今年は、オリンピック・パラリンピックがブラジルで開催され、4年後は東京となります。ここ中原区でもスポーツパートナーをはじめトップアスリートの活躍が盛んで、等々力陸上競技場、とどろきアリーナなどスポーツ施設も充実しています。小中学校でも『ふれあい教室』を実施するなどして、スポーツによる地域活性化も図っていきたいと思います。そして何より、全ての区民の方に『住みたい・住み続けたいまち』と言ってもらえるよう、区役所職員も一丸となって取り組んでいきたいと思います」
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