第39回湯の里ゆがわら東洋蘭展示大会・無銘品の部で全国日本春蘭連合会会長賞を受賞した 長谷川 裕晃さん 上小田中在住 60歳
わびさび感じる蘭に夢中
○…東洋蘭の美しさを競う大会で、出品したオレンジ色の東天紅が最高賞を受賞した。「今年は比較的自信があったんだけど、まさか最高の賞に選ばれるとは思わなかった。驚いたね」と話す。他にも出品した3品が入賞した。蘭栽培は趣味の一つで、自宅屋上にある4畳半の温室で約220鉢を育てている。栽培歴は30年を超す。定年後はより精力的に会にも出品し、今月は横須賀、上野で行われた会にも出品した。
○…20代でカトレアやシンビジュームなど洋ランの美しさに魅せられ、「栽培したいな」と思うように。洋ランの栽培にチャレンジして2年ほどで東洋蘭に出合った。東洋蘭は山野に自生するため、洋ランに比べ気温の変化に強く、「日本のわびさびに通じるものを感じた」とすぐに虜になった。本で育て方の基本を学び、45歳の時には神奈川愛蘭会に入会。「一気に友人が増えた。まさに蘭友だね」とにっこり笑う。友人と栽培の仕方や情報交換をするのが楽しみ。それからは、展示会にも出品するようになり、これまでに神奈川県知事賞や神奈川県議会議長賞なども受賞した。
○…3歳の時に中原区に移り住み、現在に至る。子どもの頃から生物が好きで、「(高津区の)千年の山にカブトムシやクワガタを捕りに行ったり、田んぼでザリガニを釣ったりしてよく遊んだよね」と懐かしむ。多趣味で昨年の定年後は、蘭のほかにも、テニスやアユ釣りなどをして楽しんでいる。夫人とはよく旅行に出かけるなど仲むつまじい様子だ。
○…蘭栽培は1年を通して計画を立てるが、思い通りに育たない事も多々ある。「花が咲かないこともあるし、花は咲いたけど出品できないのもある。これだけ育てて、気に入るのは5鉢くらい」と笑う。今の目標は秋の展示大会での入賞。「植物は育て始めたら、大変だけどやめられない。これからも、体が動く限り育て続けたいね」
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4月19日
4月12日