社会福祉法人ばなな会が運営する認知症高齢者介護施設「のんびりーす等々力」で昨年から行われてきた認知症患者の表情を分析し、心身状態を読み取る試みの結果が6月に発表された。
この研究は日清オイリオグループ(株)と狂言師が協力しながら行われ、結果、狂言が終了した総評時に笑顔の増加が見られたという。
調査では狂言教室における入居者の表情をビデオカメラで撮影。1秒に1回表情を判別した。「狂言参加中は真剣になり笑顔は減少する。しかし狂言師総評の時点では達成感や狂言師から褒められて承認欲求が満たされるため笑顔が増える」と担当者は話す。「認知症になると気持ちが表情に出にくくなるためわずかな変化を測定することで患者の生活の質向上につなげたい」とも。
今後は1秒に10回の表情を判別できる進化したソフトを使用。また、近年注目されている中鎖脂肪酸を食事に取り入れて効果を観察していきたいという。
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