今年4月に小学校6年生と中学校3年生を対象に実施された全国学力・学習状況調査の結果がまとまった。昨年度は3項目で全国平均を下回っていた川崎市は、今回は全体的にほぼ同程度となった。
この調査は、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析することで教育施策の改善や学校での教育指導の充実、学習状況の改善に役立てることなどを目的としたもの。対象は全国の小学6年・特別支援学校小学部6年の全児童、中学3年・中等教育学校3年・特別支援学校中学部3年の生徒で毎年実施。今年度の川崎市では市立小・中学校および特別支援学校の約2万500人が参加した。調査内容は国語と算数・数学の「知識」と「活用」に分けた問題に対する正答率をみる学力調査と、普段の生活や意識についてアンケートをとる学習状況調査。
公表結果を受け、市は学力について「全国と同程度」との見解を示した。全国を上回ったのは両教科の「活用」に関する分野で、同等が小学校算数、中学校国語、中学校数学の「知識」。下回ったのは小学校国語の「知識」となっているが、いずれも文部科学省の指針で「有意差の認められない」とする範囲内。
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