新日本学園の園長を務める 加藤 健志さん 横浜市在住 54歳
「成長のお手伝いがしたい」
○…このほど園舎の改築が終わり、新たなスタートをきった児童養護施設・新日本学園。「園舎が完成して、内覧会をした時の子ども達の喜びようが凄かった。それと同時に一人ひとりの支援への責任を重く感じた」。以前は親との死別や失踪などを理由に入所する子どもが多かったが、昨今は親からの虐待を受けた子どもが多く入所するという。「子どもたちの抱えている問題は大きい。安全で安心できる家庭の代わりになる場所として支援に努める」と話す。
○…一度は旅行会社に就職するも「子どもには将来がある。そんな子どもの成長のお手伝いがしたい」と新日本学園に転職を決めた。学生時代に子どもとスキーやキャンプに出掛けるなど、ボランティアとして接する機会が多かったこともこの道を志したことに繋がっている。児童養護施設を選んだ理由は「子どもと距離が近くて、身近でお手伝いできる」から。その後は、平成15年に副園長、昨年度から園長として子どもたちの支援に携わっている。
○…妻と長男、次男と4人暮らし。夫人とは同じ職場で出会った。「お互いに仕事について理解できるので心強いですね」と笑みをこぼす。休日は家族で出かけることも多いが、最近は子どもも自立し、愛犬のゴールデンレトリバーと旅行に出かけることもしばしば。「子どもに寄り添う仕事だから、職員にも心のゆとりがないといけない。そういう意味ではプライベートの充実は大事なんですよ」と笑う。
○…正しい支援、正しい関わりを持ち、「子どもの心に残る仕事をしなくてはならない」と誓う。「子どもたちは辛い体験をしてきているので、『本当に大切にされている』と感じられる支援が必要」と話す。その方法が正しいのか、日々考えながらの毎日が続く。「子どもたちが安心してここから巣立っていけるように、これからも子ども達の成長のお手伝いをしていきます」
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4月19日
4月12日