市立上丸子小(岩間章校長/上丸子八幡町)は1月30日、児童の主権者教育の一環で、選挙出前講座を社会科の授業の一環で行う。小学校で同講座が行われるのは市内で初めて。関係者は「児童に選挙がどういうものかというのを学んでほしい」と期待を寄せる。
昨年、投票権が18歳以上に引き下げられたことを受け、全国的に若い世代への主権者教育が進んでいる。市選管は、昨年行われた参院選の市内の18歳以上の投票率が、全年代の平均を上回ったことで「若年層啓発などの取組みが一定の成果を挙げた」と分析。選挙のしくみなどを学校などでレクチャーする出前講座の依頼を現在も受け付けている。
今回の上丸子小での出前講座は、小学校側が依頼した。担当教諭は「横浜市で小学生に選挙教育をしているという新聞記事を見かけた。子どもたちの意識の醸成にもなる」と校長の許可を得て、市選管に出前講座を申し込んだ。依頼を受けて市選管では「18歳選挙権の導入もあり、主権者教育に力を入れている中、小学校からの依頼は非常にありがたい」と快諾し、今回の出前講座の開催に至った。
給食メニューで模擬投票
今回の出前講座は、6年の社会科の一環で、模擬選挙と講座の2部構成で行われる。模擬選挙では、実際の選挙で使われる投票箱、投票用紙などを使い、選挙の雰囲気を感じてもらうのが狙い。選挙で決めるのは、各校が独自に提供している給食の自校献立の主食メニューで、ビビンバ、ホイコーロー丼、キムタクごはんの3種のいずれかに投票するというもの。得票数の多いメニューが2月の自校献立の主食メニューになる。児童は各メニューの担当に分かれてポスターなどを作って選挙活動も行う予定だという。
出前講座に向けて準備を進める同校では「選挙をやると聞いて児童も大変やる気になっている。今回の模擬投票を通して、選挙への準備をしてほしいし、自分の投じる1票に責任を持つということを学んでほしい。政治への関心も高めてもらえたら」と話す。
市選管では「今後も学校からの依頼があれば前向きに考えたい。出前講座を通してゆくゆくは投票率があがることに期待したい」と話している。
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