中原区版 掲載号:2017年3月17日号
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民間スポーツジムを患者のリハビリに活用する取組を行う日医大武蔵小杉病院の医師 菊池 有史さん 区内在勤 39歳

好奇心と発想力を行動に

 ○…供給が足りていない心疾患患者のための心臓リハビリテーションの場を拡大しようと、民間のスポーツジムを活用した取組をスタートして約1年半。「患者が元気になり、ジムの利用が増え、医療費削減にも繋がる、皆が得する仕組み」と手応えを感じている。年内にこれまでの経過を学会で発表する予定だ。「民間委託は万が一の事故を恐れて避けられているのが現状。安全にできることを実証し、同志を募って中原区から全国へ広めていきたい」

 ○…専門はリハビリではなく循環器のカテーテル手術。心筋梗塞などの急性の病気の患者と向き合う。「生死をさまよった患者が元気になり外来に来てくれる。1人の患者をずっと診続けられるのが魅力」。各地の日本医科大学関連病院で経験を積み、武蔵小杉に来て6年目。リハビリの重要性に気付いたのは、腰を落ち着けて患者と向き合えるようになった頃だった。「手術でなかなか回復しなかったおばあちゃんが急に元気になって。なぜだろうと思ったら自宅で娘さんのエアロバイクをやっていて」と、すぐさま行動に移した。

 ○…薬剤師の両親のもとに生まれ、自然と医学の道へ。子どもの頃は「マンホールとか、人が気にならないところに興味を持つ変な子だった」と振り返る。現在も好奇心は健在で「いろんな人の職業について聞くのが好き。今も逆取材したいくらい」とも。家族は夫人と小1の娘、そして2匹のモルモット。「娘にねだられ飼い始めた。育て方も人と違い勉強になる、面白い」と医師らしいコメントだ。

 ○…医師として気を付けているのは「つけあがらないこと」。「先生と呼ばれる職業は特殊。呼ばれるからには求められるものに対してプロとして、丁寧に接したい」。民間連携をはじめ、産業医や山形県の病院での非常勤などで忙しい日々。「置かれた環境でできることをやっていく。満足な成果を出す」。目の前のことに、誠実に向き合っていく。

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