神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2017年3月17日 エリアトップへ

子どもの貧困問題対策 市民団体ネットワーク化へ 「今」知るセミナー皮切りに

社会

公開:2017年3月17日

  • X
  • LINE
  • hatena
関心ある市民らが多数来場した
関心ある市民らが多数来場した

 川崎市内の弁護士やNPO法人、行政職員、福祉関連施設職員らで構成される「かわさき子どもの貧困問題研究会(代表・本田正男弁護士)」では10日、子どもの貧困問題を考えるセミナーを、ミューザ川崎で開いた。同団体が目指す子どもの貧困問題対策ネットワーク構築促進に向けた企画で、市民や関係者ら100人が聴講した。

 かわさき子どもの貧困問題研究会は、2015年、川崎市で起きた中学生殺害事件をきっかけに、実際に貧困問題解決に取り組んでいる弁護士、市や福祉関連施設職員らの勉強会から生まれた。

 活動目的は市内で活動する関係機関や支援グループのネットワーク化や就労活動支援、政策提言を掲げている。地元企業の支援の必要性も訴えており、川崎商工会議所の山田長満会頭からの賛同を得たという。

 現在の構成メンバーは弁護士、就労支援センター職員、定時制高校教諭、看護師など。市からも関連部局職員、児童相談所職員らが参加している。

 今回のセミナーは同団体が目指すネットワーク構築促進に向けて開催。およそ100人が来場した。市民や市職員、福祉関係者のほか、議員や他市で貧困問題に取り組む団体からの参加もあった。

 テーマは「子どもの貧困問題を考える〜子どもの発達・成長と社会的損失という視点から〜」。

 講師は「子供の貧困が日本を滅ぼす」の著者で、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)副主任研究員の小林庸平さんが務めた。

 小林さんは、生活保護世帯や児童養護施設、ひとり親家庭などの貧困世帯は、一般世帯に比べて進学率、就職率の低いことを指摘。この貧困世帯の子どもを放置した場合、教育・就業機会が失われ、所得が減少、結果として税収減や社会保障支出が増加するという「社会的損失」が生まれると話した。一方、貧困を改善すると、教育・就業機会の拡大、所得の増加、社会保障支出が減少すると話し、子どもの貧困に対して”今”手を差し伸べることの大切さを訴えた。

 「何ができるか探りながら着実に進めていきたい」と本田代表。7月にもイベントを予定している。
 

中原区版のトップニュース最新6

使いやすく大幅増補

市おくやみガイドブック

使いやすく大幅増補

手続きの煩雑さ解消に

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月19日

アート体験 視覚障害者に

岡本太郎美術館

アート体験 視覚障害者に

CF初挑戦、支援呼び掛け

4月15日

救急隊、日中に増設

中原消防署

救急隊、日中に増設

到着時間の短縮めざす

4月12日

5年ぶり重要郷土資料に

江戸時代後期「富士信仰」

5年ぶり重要郷土資料に

市ノ坪の民家で所蔵

4月12日

市民の「誇り」向上

川崎市イメージ調査

市民の「誇り」向上

「来訪推奨度」は過去最高

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook