中原警察署(田中武志署長)は10月5日、振り込め詐欺を未然に防いだ金融機関に感謝状を贈呈した。
今回、感謝状を受け取ったのはJAセレサ川崎新城支店、横浜銀行元住吉支店、ゆうちょ銀行中原店の3店。窓口での高額な預金引き出しに対して、その理由を具体的に確認するなどして、被害を未然に防いだ。贈呈式では、田中署長から各店の代表者に、感謝の言葉とともに直接表彰状が手渡された。
「絆も壊してしまう」
贈呈式の後には、表彰者を囲んでの情報交換が行われた。田中署長が「窓口の現場の声を聞かせてほしい」と促すと、「高額な引き出しに対して理由を確認するなどしているが、『なんで自分のお金なのに引き出せないんだ』と罵声を受けることもある」と切実に語った。一方で田中署長は、振り込め詐欺の被害者の話に触れ「騙された妻に対して『なんで騙されたんだ』と激怒する人もいる。詐欺は夫婦の絆まで壊してしまうものだと憤りを感じる」と話した。
今年の9月30日までの区内の振り込め詐欺の阻止件数は26件。一方、被害件数も26件で、被害額は約2500万円にのぼる。同署では「電話でお金の話が出たら詐欺を疑ってほしい。また、両親に定期的に電話をして声を聞かせるなどして、いざという時に被害に遭わない環境を作ってほしい」と話している。
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