JR南武線連続立体交差事業の取組報告【2】 市政報告vol.30 「仮線高架」工法決定 川崎市議会議員 末永 直
川崎市議会平成29年第四回定例会が、11月27日より開かれており、12月20日に閉会する。我が自民党会派の代表質問(質問者・老沼純議員)が、去る12月6日、行われた。
質問内容は多岐にわたる為、割愛させていただくが、とりわけJR南武線立体交差事業(武蔵小杉駅〜尻手駅)は中原区民の皆様が深く関心を寄せられていることの一つだと思うので本稿にて御報告させていただく。
JR南武線連続立体交差事業の構造工法が先日、決定し、公表された。10月に庁内検討委員会で「仮線高架」が最も優位な構造方法と確認され、市民への説明、有識者の意見聴取等を経て、「仮線高架」に決まった。概算事業費は約1185億円と候補の3構造工法の中で最も安価だ。踏切13箇所全てが除去できる。しかし、本決定に時間を要した為、当初予定していた平成30年度の都市計画決定が困難な状況になる等、不安要素は拭い去れない。工事期間中の影響について多々疑問が生じる。
Q1.電波障害、日照問題、プライバシーの問題、景観問題、高齢化社会に直面するためのホームまでのアプローチの問題等、デメリットはどのように整理されて工法の決定がされ、その対策はどのようになっているか。
→A【騒音・振動の低減を目的としたロングレールの採用や、駅や道路のバリアフリーへの対応等が考えられるが、具体的な対策は今後、検討する】
Q2.用地買収期間と工事にかかる期間は。
→A【用地買収に5年程度、工事に10年程度見込んでいるが、今後精査する】
Q3.工事で生じる経済損失額の試算は。
→A【算出してない。工事中の周辺への影響を最小限に抑えるための対策や早期完成に向けた取組を検討する】
今後、様々な課題が生じることが予想される。議会として本取組が着実に実施されるよう注視して参りたい。今回で本年最後の寄稿となる。皆様良いお年を。
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