伝統の日本舞踊の普及に努める日舞扇乃会(花柳錦右会主)の新年会が10日、ホテル精養軒で行われた。会員や関係者らおよそ70人が参加する中、挨拶にたった花柳会主は「今後の活動も皆さんとの絆や結びつきを大切にしていきたい」と日頃の感謝を口にした。
また、特別講演では会主の夫で昨年文化勲章を受賞した東京理科大学学長の藤嶋昭氏が登場。藤嶋氏は「身のまわりにもおもしろいことが多い〜小さな疑問から大きな発見〜」をテーマに、日常の中にある”不思議”について解説。指紋の役割、アサガオ開花のルール、海・空が青い理由などを分かり易く話し、参加者からは感嘆の声がもれていた。
文化勲章の受賞につながった「光触媒」を50年前に発見した際は、「植物の光合成を人工的に可能にした発見だと分かり感動した」と語った藤嶋氏。「世の中は本当におもしろいことばかり」と興味を持つ大切さを伝えた。講演を終え、参加者から夫へのコメントを求められた花柳会主は「これからも感謝を忘れず、子どもたちの育成のために時間を費やして」と伝え、夫婦仲睦まじい姿を見せた。
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