意見広告 県立高校の削減はとんでもない! 日本共産党神奈川県議会議員 君嶋ちか子
全日制進学率は下から2番目
私は本会議で県立高校を取り上げ、高校数の削減を行わないこと、それぞれの学校に無理な特色づけを行わないことを求めました。
神奈川県は「県立高校改革」と称し、2016〜19年度の間に20〜30校減らすとしています。神奈川県の全日制高校進学率は、今でも全国で下から2番目です。入学定員数が足りません。それなのに更に学校数を減らそうとしています。
少子化を理由としていますが、少子化予測数を学校数に換算すると、13校です。20校から30校の削減はどう見ても過剰で、進学率を更に下げてしまいます。
これはいったいどんな高校?
また「質の高い教育の充実」として、「確かな学力育成推進校」「学力向上進学重点校」などを作るとしています(これを見る度に私は、他の高校の学力はどうするつもり、と問いたくなるのですが)。
また「グローバル教育研究推進校」「国際バカロレア認定推進校」などの言葉も並びます。「さかさま歴史教育にかかる研究校」などという解りにくい類型もあります。
子どもは、変化・成長する
こんな聞きなれない言葉で特色付けされた高校が自分に合っているかどうかを、中学校卒業時に判断することは容易ではありません。子どもたちの戸惑う姿が目に浮かぶようです。
この「高校改革」の初年である16年度から、中途退学者が増え、10年度以降で最多となっています。
「1学年での中途退学者が多い」「進路変更や学業不適応等の理由により、中途退学する生徒が多い」などの事情が、調査結果に付記されています。子どもは高校の3年間で、変わりもするし、成長もします。細かく特色付けされ、進路変更もままならない高校では、窮屈な環境にならないかと懸念されます。
変化・成長に対応できる「普通の高校」が、県内に偏りなく存在していることが必要です。「無理な特色付け」は必要ありません。
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3月29日
3月22日