市内で介護事業を営む社会福祉法人セイワが運営する特別養護老人ホーム「すみよし」で、サブチーフを務める田村和弘さん(36)は、元ホストから転職した異色の経歴の持ち主。中原区内で生まれ育ち、大学進学を機に北海道へ。バイトで始めた接客業にはまり、25歳ごろにすすきのでホストデビュー。母の手伝いや結婚を機に、29歳で地元川崎の介護職に就いた。
上下関係の厳しいホスト界で身についたのはあいさつや会話力。中でも特に磨いた「気づく力」が武器だ。空になったグラスにいち早く酒を注ぎ、タバコを出す前にライターを差し出すように、ホーム利用者の表情やしぐさで何をしてほしいか察しが付くという。「指示やお願いされるのを待つのではなく、自分から動く攻めの介護に取り組んでいる。やるなら、一番になりたい」と田村さん。
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