神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2018年8月3日 エリアトップへ

木月在住中田隆さん 防災願い「缶提灯」1万個へ 「地域のため」 コツコツ8年

社会

公開:2018年8月3日

  • X
  • LINE
  • hatena
完成した缶提灯を手にする中田さん
完成した缶提灯を手にする中田さん

 空き缶を使った提灯づくりを続けている人がいる。第8代中原消防団長の中田隆(ゆたか)さん(89)だ。空き缶一つ一つに切り込みを入れ提灯型に細工し、防災の願いを込めて「火の用心」の札を付け、中原消防署で配布している。

 きっかけは2010年、中原区民祭で似た作品を目にしたことだったという。「自分にもできそう」と興味をもち、カッター、はさみ、けいびき、やすりなどを使って挑戦。初めは、安定感に欠け壊れたり、缶の切れ目で指を切ったりなど失敗もあったというが、試行錯誤の末、今の形にたどり着いたという。

 一つ完成するのにかかる時間はおよそ40分。多いときには月に140個を作り上げる。コツコツと8年間積み上げてきたその数は、7月27日現在で9363個。もうすぐ1万個に迫るなか、中田さんは「今年度内に達成できたらいいけど難しいだろうね」と苦笑いする。

 ビールは一切飲まないという中田さん。作業場に山積みにされた缶は、この取組みを知る仲間や知り合いから届けられたものだ。「応援してくれる皆さんの協力あってこそ」。「きれいだね」「かわいいね」―、缶提灯を手にした人から寄せられるそんな喜びの声がやりがいという。

 区内各地に掲げられた消防団員募集の看板のキャッチフレーズ、「郷土愛」の文字を書いたのも中田さん。消防団からの依頼に応えたものだ。1950年から92年までの42年間、消防団として育んだ地域への愛着心は現役を退いた今も変わらない。「火の用心の想いを込めて」

中原区版のローカルニュース最新6

5年ぶり有観客で開催

民俗芸能発表会

5年ぶり有観客で開催

 4月21日 10団体が出演

4月17日

「川崎の町名」改訂版発行

「川崎の町名」改訂版発行

地域最新の歴史も紹介

4月16日

3政令市議で連絡会設立

立憲民主党

3政令市議で連絡会設立

 都市問題解決に向けて

4月13日

誘客拡大のヒント探る

川崎商議所

誘客拡大のヒント探る

ビジネスリーダーが意見交換

4月12日

小学生14人を指導員に

中原警察署

小学生14人を指導員に

交通安全啓発に期待

4月12日

「飼育の日」にイベント

 夢見ヶ崎動物公園

「飼育の日」にイベント

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook