神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2018年9月7日 エリアトップへ

平成30年全国栄養改善大会で、栄養改善事業功労者の厚生労働大臣表彰を受賞した 紅谷 加津江さん 中原区在勤 64歳

公開:2018年9月7日

  • X
  • LINE
  • hatena

食で叶える人の幸せ

 ○…食に携わり40年以上、管理栄養士として病院や高齢者施設などで栄養相談や食環境の改善、後進の育成に貢献してきた。授賞式で全国の表彰者を代表し述べた謝辞では若き頃の失敗に触れた。「当時私と同じ20代で、筋ジストロフィーにより寝たきりの青年に異物が混入した食事を提供してしまった。動きたくても動けない人がいるんだから」。自らを奮い立たせた経験が今に活きる。

 ○…小学生の頃、祖母の見舞いで訪れた総合病院の中で迷子になり、行き着いた先が厨房だった。「白衣姿の素敵な栄養士が病室まで優しく連れていってくれてね」。その憧れから栄養士の道に。日々患者や利用者らに栄養を考えた食や流動食などを提供する一方、東日本大震災の時は被災地に出向き仮設住宅で芋煮200食をふるまった。「家族を亡くし職も無くした方を少しでも元気づけたくて。地元の漁師の人が魚をさばいてくれ、一緒に料理したときに見せてくれた笑顔が本当に嬉しかった」。食でつながった忘れられない思い出だ。

 ○…家族は夫と2人の子、3人の孫にも囲まれる。「男の子はやんちゃでね。チャンバラごっこや海水浴にも付き合うの」。仲間とは好きな歌手のライブに出掛けるなどプライベートでも行動派だ。モットーは上杉治憲の名言「成せばなる、成さねばならぬ何事も―」。言葉ではなく行動で示す人生を貫き通す。

 ○…食に関する教育研究の実績などが評価され、来年4月から北関東の大学で教員に就任することが決まった。「若い人に食の大切さを伝えていきたい。人生の集大成にしたい」。共働きの若い親世代には簡単なレシピや手料理の魅力などの大切さも訴える。「食がありふれた現代だからこそ知ってほしいことがある」。全ては人の幸せのために。

中原区版の人物風土記最新6

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

高津区在勤 32歳

3月29日

小林 規一郎さん

「100Kmウォーク」のイベントを企画した、ブレーメン通り商店街青年部長

小林 規一郎さん

木月在住 48歳

3月22日

本田 志帆さん

全日本学生フルコンタクト空手道選手権に優勝した

本田 志帆さん

幸区在住 20歳

3月15日

太田 隼矢さん

美男コンテスト「ミスター・ジャパン2023」でグランプリを受賞した

太田 隼矢さん

宮前区出身 26歳

3月8日

家田 昌利さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第二次派遣で大隊長を務めた

家田 昌利さん

相模原市在住 59歳

3月1日

福田 知也さん

デビュー21年目にして川崎競輪「桜花賞・海老澤清杯」の決勝に出場した

福田 知也さん

川崎区在住 41歳

2月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook