保育園児と地域住民が協力して公園をきれいに――。そんな取り組みが区内3カ所で始まった。区役所が仲介し、保育園と町会などが連携して行うのは初めてで、地域交流を促すことも目的だ。
上小田中西公園(上小田中3丁目)には12月4日、せせらぎ保育園の園児19人が集合。地元住民からアドバイスを受け、軍手をはめて公園内のごみや落ち葉などを拾った。また、新設の花壇に区の花・パンジーを約50株植栽。市公園緑地協会の職員から「上手に植えられたね」と褒められると、園児らは照れた表情をみせていた。同園園長の森永裕紀子さんは「建物の2階に園があるため園庭が無く、毎日公園へ散歩に出掛けている。公園は子どもの成長に欠かせない場所。地域の方に感謝の思いを伝えられて良かった」と話す。参加した上新城町内会会長の石井稔さん(70)は「最近は公園で遊ぶ子どもの姿が減った。交流できる場になればまちの活気にもつながるし、公園利用者へのマナーの啓発にもなるのでは」と期待を寄せる。
地域や公園への協力を望む区内の保育所から要望を受けて始まったこの取り組み。今月は中原平和公園と住吉西公園でも同様の取り組みが行われている。他にも賛同する保育園は20以上あるという。担当する区道路公園センターでは「今後も地域や町会などと調整をしながら、この取り組みを広げていきたい」としている。
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