「映画における川崎の情景」と題した上映会が、川崎市市民ミュージアムで1月5日(土)から行われる。1951年から81年までに市内で撮影された8作品を通して、当時の川崎を感じることができる。
作品を選定した同館映画担当の学芸員・中西香南子さんは「多摩川や新興住宅地、工業地帯などがあった川崎は、映画の舞台や背景として、撮りたい要素が揃っていた。これだけ作品が多いということは、映画的に豊かな場所だったのでは」とロケ地としての川崎の魅力を分析する。
上映作品の一つ『おかあさん』は、現在は駅名でしか残っていない多摩区の向ヶ丘遊園地が登場。当時の園内にあった遊具などが確認できるという。また、中原区にある社宅で暮らす平凡なサラリーマンが主人公の『江分利満氏の優雅な生活』や、百合丘団地に暮らす主婦・直子の揺れ動く心を描く『彼女と彼』など8作品を上映する。「川崎の特色に合わせ北部から南部まで登場するよう選びました。現在の風景と比べながら家族で楽しんでもらえれば」と中西さん。
2月3日(日)までの毎週末、1日2作品ずつ上映する(1月12日、13日を除く)。各日午前11時からと午後2時から。当日券のみ販売。入場料は1作品につき600円(高大生・65歳以上500円、小中学生400円)。
ビッグ対談が実現
同ミュージアムは、新春ビッグ対談「さいとうたかを×ちばてつや」を13日(日)に開催する。午後3時から。ビッグコミックに現役で描き続ける巨匠の対談が実現。来場者には描きおろしの合作イラスト色紙が贈られる。定員は270人(多数の場合抽選)、ミュージアムHPから事前申込みが必要。5日(土)締切。参加費は当日の企画展観覧券が必要。問合せは同館【電話】044・754・4500。
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