川崎市は4日、2019年度予算案を発表した。一般会計総額7591億円のうち、中原区の予算額は11億2557万円で、対前年度比1160万円減(△1・0%)。地域福祉の活性化、災害対策の充実に重点を置いている。
今回の中原区の予算案では、既存の事業を活用し持続することに重点を置いている。向坂光浩区長は、今回の予算案の重点施策として「地域包括ケアシステムの推進」「防災力の向上」「地域資源を生かした街づくり」の3点を挙げる。
市が推し進める地域包括ケアシステムの基本理念である「誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができる地域の実現」に向けて、区は、在宅療養を選択肢の一つに促す「在宅療養に関するパンフレット」を作成。区役所等で配布するほか、医療関係者などに活用を促す。
「防災力の向上」では、災害時に区役所庁舎内に置かれる医療対策本部の災害対策用地図パネルの更新や増設などを行い、災害情報の収集伝達の迅速化や正確性を図る。
「地域資源を活用したまちづくりの推進」で、向坂区長は「区内の中学・高校の生徒が参加する青少年吹奏楽コンサート(11月)が30回の記念会を迎えるので、盛大なものにしたい」と記念企画を予定している。
向坂区長は「地域包括ケアシステムのワークショップに地域の方々が参加するなど浸透している事業の継続、発展に力を入れていきたい」と話す。
インフラ整備に重点
中原区に割り当てられた予算以外で、主に区に関わるものは以下の通り。▽小杉駅周辺の整備・小杉町3丁目東地区市街地再開発事業の推進(23億7575万円)▽井田地区福祉施設再編整備の推進(2535万円)▽中原区の地域生活支援拠点となる障害者通所事業所の整備(5億3503万円)▽等々力緑地の再編整備(24億8996万円)▽消防庁舎等の整備・中原消防団住吉分団市ノ坪班器具置場の移転改築含む(7億2209万円)――など。
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