市政レポートNo.113 まっとうな政治を取り戻し、新たな時代を切り拓く。 みらい川崎市議会議員団 おしもとよしじ
元号が変わり、新しい時代が幕を開けましたが地元道路事業の調査を巡り、安倍首相と麻生財務相の意向を『忖度』と発言した前国交副大臣が辞任するなど、その真相究明も進まず、政治や行政への信頼が揺らぎ続けています。これまでも財務省決裁文書や勤労統計など、改ざん・隠蔽・破棄・不正と言った問題が顕在化するだけでなく、本市でも公文書に該当する教育委員会会議の議事を記録した音声データを消去する事案が発生。担当職員による虚偽の報告と証拠隠滅を企てた悪質な事案として議会でも厳しく追及し、この誌面上においても報告した所です。(市政レポートNo.101)
ずさんな公文書管理の実態が新たに発覚。
前定例会に提出された議案第35号は、平成23年4月に市立保育園の保育士が生後7ヶ月の乳児をおんぶ中に落下させ、重度の障害を負わせた事件について、約8年が経過し、被害症状が固定されたとの診断から損害賠償額の決定を諮る内容となっています。本件に関する議会への報告は、事故発生2ヵ月後の6月に所管委員会所属議員と保育園が所在する区選出議員にのみ、事案の内容について机上配布され、その後に実施された事故調査委員会報告書についても翌年2月に同様の机上配布を行っただけで、委員会などへ報告もないまま議案上程に至っています。
本議案の調査にあたり、当時の事故調査委員会の議事録や摘録等を求めた所、当初、「資料がない」とし“市民・こども局”から“こども未来局”に改編され、資料の引継ぎが上手く出来ていなかったと回答。本事案は、弁護士とも協議中の重大な事故事案であったにも係らず、公文書を散逸している状況は厳に改められるべきと追及、これまでの管理の在り方並びに今後の改善策について質すと、「管理の過程において、議事録等が散逸した状況が見受けられ、資料要求に直ちには対応することが出来ませんでした。ご指摘を踏まえ、公文書の適正な管理について(中略)チェック体制の強化を図る」旨答弁し、改善に向けた取組を約束しました。公文書は、“民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源”と法に位置付けられていることから、時代が変わってもその在り方を厳しく質して参ります。
市議・押本吉司
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4月19日
4月12日