川崎市内でケアについての勉強会を開催する 高安 千穂さん 幸区在住 39歳
人と地域に寄り添う
○…「介護と育児などのダブルケアを取り巻く現状や当事者の声を社会に発信し、悩んでいる人たちの力になりたい」。そんな思いから昨年12月、チーム「ダブルケアかわさき」を立ち上げた。今年度、川崎市男女共同参画センター協働事業として市内各区で勉強会を行う。5月に幸区で実施した初の勉強会では、「ケアについて話しができる相手がいなかったので繫がれるコミュニティーがあるとホッとできる」といった声を聞き、こうした場の必要性を改めて実感した。
○…3年前、祖母の介護と育児とのダブルケアの状態になった。要介護状態ではなかったため、法律上の介護休業ではなかったが、勤務先の理解もあり、1年間休むことができた。ただ、周囲からは厳しい目で見られていると感じていたという。そうした中、昨年、ダブルケアをテーマにしたセミナーに参加し、ケアは重い軽いは関係ないと言われ、自分のした事が認められた気がした。そしてケアは肉体的、経済的、精神的など多様なものだということを学んだ。
○…勉強会ではこの1年はまず、多くの人から、何があればケアの現場で助かるのか意見を聞き、実態を把握したいと思っている。会を継続していくなかでいずれは、ケアを理由とした離職の防止、不当な評価やハラスメントの防止、社会的孤立からの早期の解消などに繫がればと考えている。
○…現在は会社に籍を置きながら、キャリアカウンセラーとしても活動する。「仕事」のことだけでなく「生きる上で経験する様々な出来事」の現状や悩みをともに考える仕事だ。働く人と地域とをつなげることが出来ればとも思っている。中学1年生の長男、小学4年生の長女とスイーツやラーメンの食べ歩きをするのが息抜きだ。
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4月12日