台風のおかげで?スズメバチの巣を発見――。
区内上新城に住む柏原美佐子さん(72)宅の垣根の木が、9月9日に関東を襲った台風15号により大きく折れ曲がってしまったという。そのため13日夕方、高枝切りバサミで枝を切っていたところ、高さ3メートルほどの木の上にサッカーボール大の塊があることに気付いた。「嫌な予感」がして翌朝確認すると、何とスズメバチの巣。すぐに区役所に連絡し助言を受け、専門業者に駆除を依頼。成虫、幼虫がぎっしり詰まった巣が取り除かれ、事なきを得た。
柏原さんは庭でメダカを飼っており、「最近スズメバチが(メダカの)水槽の水を飲みによく来ているようで怖かった。まさか敷地内にこんな大きい巣があったなんて」と驚きを隠せない。
巣を駆除した(株)SRSの担当者は「蜂の活動がピークとなる夏から初秋にかけて依頼が増える。10月上旬までは気をつけてほしい」と話す。それでも、女王蜂以外のスズメバチが越冬することはなく、一度作った巣に翌年再び戻ることもないという。ただ、蜂は春先から巣を作り始めるため、巣が作られやすい木や軒下などに4月頃から市販の殺虫剤をまいておくことも有効という。
8・9月で90件超
中原区内でも蜂に関する苦情や問合せは多い。区衛生課に寄せられた相談件数は、8月は55件、9月は36件(27日時点)で、スズメバチに関する割合が増えているという。しかし、行政では駆除などを行っていないため、公衆衛生活動を専門とする神奈川県ペストコントロール協会に問い合わせるよう促している。
全国でも相次ぐスズメバチの被害。もうしばらく注意が必要のようだ。
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