市政報告Vol.6 エリアマネジメント新たなステップへ 川崎市議会議員 松川正二郎
先月25日より市議会令和元年第5回定例会が開会しました。甚大な被害を被った台風19号後の定例会となりますので、緊急性の高い復旧関連の補正予算については27日に先行で採決を行いました。4日より各会派の代表質問や各議員の一般質問においては、「なぜ水門を閉めなかったのか」「過去の教訓をなぜ生かすことができなかったのか」「今後の安全対策をどう確保するのか」といった質問を皮切りに、災害対応に関する責任の所在や、過失や瑕疵を含めた補償・賠償にまで議論は及ぶものと考えられます。各関係局は、概ね来年3月を目途に検証をとりまとめていくとのことですが、できるだけ早く検証結果が出てくるよう要請して参ります。
この度の災害においては、被災された方々の生活の再建、生業の再建が最優先事項であることは言うまでもありませんが、私たちが暮らす街のブランドやイメージが大きく損なわれたことについても考えていく必要があります。復興ボランティア活動を通じて、今まで関係が希薄であった人々や団体が助け合ってこの困難を乗り越えていく姿を目の当たりにしました。例えば、小杉駅周辺エリアマネジメントの方々が上丸子山王町2丁目の被災地でも尽力されています。今回の被災地域では、新旧住民がうまく交流できなかったという課題を長年引きずってきましたが、この重大災害を契機として、新たな関係性が芽生えてきたようにも思えます。この危機を好機に変えて、私たちの街をワンランク押し上げられるようなコミュニティの醸成や、地域価値を高めていく一連の活動であるエリアマネジメントの確立に向けて、取り組んでいくことも大変重要であると考えています。エリアマネジメントの先進トレンド地域でもある欧米の事例なども参考に、こうした議論を進めて参ります。
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3月15日