市政報告 人生100年時代に於ける災害対策と介護について 川崎市議会議員 松原しげふみ
新春のお慶びを申し上げます。昨年は改元があり大きな画期となるべき年でしたが、残念ながら台風19号による本市の被害は甚大なものとなり、通常の常識では対応しきれない事を改めて実感しました。ハード面、ソフト面の対策を検証し想定外として結論付けする事は許されません。近年の自然災害対策のあり方を考え直す事が必要であります。今なおこれまでの日常の生活に戻る事が困難な皆様の一日も早い復旧・復興は、行政と議会の責務であります。「人生100年時代」と言われている現代にあって、減災・防災が「100年遅れ」とならないよう全力で本市の災害対策に取り組んでまいります。
さて、「人生100年時代」に於いては世界で高齢化がすすみ先進国では2007年に生まれた人(今年13歳)の2人に一人が100歳を超えて生きる時代が到来すると予測されており、これまでの人生設計と異なる新たな人生設計の必要性が説かれています。私の母は今年94歳になります。若い時から仕事一筋で大病もせずこの歳を迎えていますが、今の母にはこれからの人生設計を自分自身で作る事は不可能であります。何故なら、母は昨年の夏まではそれまでと変わらない生活をしていましたが、今思えば夏以後認知症の症状が見え隠れしていました。「ガスの火を消し忘れる」「風呂に入らない」「服装や身だしなみに気を遣わない」等々であります。実はそれ以前にも似たような事がありました。「昔あった話を何度も繰り返す」「年月日がよく分からない」等々で、よく言われていた「ボケ」「加齢」くらいにしか考えていませんでした。それが夏以後、前述の他に「昨日の事を忘れる」「食事が不規則」等が急速に垣間見えるようになりました。更に認知症ではないのかと疑う行動が続き、事程左様におくればせながら尋常では無いと思い区役所に要介護認定について相談したところ、所定の手続きについて指導をいただき、かかりつけ医の先生に現状を話しました。その後区役所の担当職員の方の自宅訪問調査を経て介護認定を受ける事となりました。今になって思えば母には申し訳ありませんが、早期に対応しておけば進行を遅らせる事もできただろうし、改善につながる対応も可能であったのではないかと思っています。高齢化の進展と共に、認知症の人数も増加しています。大切な家族に「もしかして」という症状を感じたら、ためらわず、区役所、医療機関に相談し、診断してもらう事が不可欠で残された者の務めでもあります。
松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
|
|
|
|
|
|
4月19日
4月12日