中原区が2020年度に進める事業の概要がこのほど発表され、予算額は前年比約9200万円増の12億1800万円を計上した。主に、防災力や子どもの見守り強化、武蔵小杉駅周辺のコミュニティ活性化などに重点を置いた。
主な事業として掲げたのは前年度同様の9項目。そのうち「安全・安心なまちづくりの推進」では、昨年の台風19号を教訓に、区内30カ所の避難所全てに要支援者のための垂直避難用担架、簡易折りたたみベッド、ヘッドライト、避難所案内表示幕などの資器材を新たに整備。区職員が物資を運搬するためのリュックサックやランタンなども補充する。また、昨年の児童死傷事件を受け、子ども自身が犯罪から身を守る力を養うための「自分を守る安全マップ」の作成を進めるとともに、地域全体での見守り活動を強化する。
「地域活性化に向けたコミュニティづくりの推進」では、6月末の建物竣工以降に開業を予定する小杉町3丁目東地区や、夏にリニューアルを控えるこすぎコアパークで、区民や働く人が交流できる空間演出などの社会実験を行う。
区関連事業に予算
その他、市の予算案で中原区に関わる主な事業では、7月1日に等々力陸上競技場を出発し区内を走る聖火リレーの盛り上げ、10月上旬に完成予定の等々力野球場の整備、混雑緩和や交通機能強化のためのJR横須賀線武蔵小杉駅下りホームの整備や新規改札口設計などに予算を計上。子育て関連では、認可保育所の受入れ枠を拡大させるほか、(仮称)中原区保育・子育て総合支援センターは来年2月の完成を見込む。将来的な事業では、(仮称)等々力大橋やJR南武線(矢向駅〜武蔵小杉駅間)の連続立体交差などにも継続し予算が充てられている。
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