中原区内で発生した自転車盗難のうち、6割超が無施錠であることが分かった。一瞬の隙を突いて盗む手口が後を絶たないことから、中原警察署は「自転車盗」を取り締まり強化項目に掲げ、施錠の呼びかけなど広報にも力を入れている。
昨年、区内で発生した自転車盗は406件で、無施錠は249件と61・3%を占める。盗難件数はここ数年減少傾向にあるものの、無施錠は6割を超えたままだ。買い物する僅かな隙や、時間貸駐輪場で無施錠の自転車が狙われるケースが多い。また自宅の敷地内で被害に遭うことも少なくないという。窃盗に及ぶ理由として、目的地までの足代わりの他、最近では高級自転車の転売目的も増えているようだ。
盗難を防ぐのに有効なのは「二重ロック」。同署生活安全課の署員は「自転車の備え付けのカギは全国に100種類ほどしかなく、比較的単純な構造のため盗まれやすい」と話す。そのため、ワイヤーやチェーン、ダイヤル式などのカギを併用することで、「盗難を諦めさせることにつながる」という。また、届けを出した防犯登録番号と車体番号を控えておくことも、事後に照会する上で有効としている。
こうした状況を受け、中原署は今年の取り締まり重点項目として、「特殊詐欺」に加え「自転車盗」を掲げている。防犯指導員や町内会などの地域ボランティアと連携しながら、施錠の強化を呼びかけていくという。
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