市政報告 笑顔が消えた春の光景学校臨時休業について 川崎市議会議員 松原しげふみ
「緊急事態宣言」が解除され、学校が再開されます。今回の緊急事態宣言は日本にとって戦後初めての「有事」でありますが、海外の緊急事態宣言とは異なり「国民の皆様への要請」お願いであって強制力が伴うものではありません(一部医療措置は除く)。強制力が伴わないが由に、問われるのは政府の危機管理能力だけでなく日本国民が持っている「人の為、公益の為」にという日本人の「矜持」であります。特に今回は「三密」を避け、利己主義を超克し国難を救い、世界にその範を示すことが重要であります。このような世相の中に於いて、桜三月の卒業式・四月の入学式は、国の方針をふまえた感染拡大防止のため全市立学校では臨時休業実施の中で行われ、例年とは違う「出会いと別れ」の春の光景となってしまいました。児童生徒の皆さんにエールを贈ります「負けないで」。人類共通の敵であるコロナに勝つために、真面目で勤勉で我慢強い日本国民は必ずこの試練に耐え抜いていく事でしょう。
さて、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う学校の臨時休業の取り組みについてでありますが、5月21日に方針が明らかになりました。市立学校では今月中に国の緊急事態宣言が解除されることを見込み、6月1日(月)から小中学校、高等学校、特別支援学校を再開する準備を始める事を決定いたしました。学校再開にあたっては新型コロナウイルス感染症が終息するまでの相当の期間はウイルスと共存していくことと認識し、実施可能な限り段階的に教育活動を始める事で、児童生徒の健やかな学びと校内に於ける感染のリスクを減らすことを基本的な考えとして取り組みが行われます。高等学校では神奈川県の教育委員会が示す方針を参考に時差登校等により学校が再開されます。特別支援学校ではスクールバスの運行を工夫し6月1日〜12日は通常及び時差登校、教室の分散、15日からは給食が始まります。聾学校は概ね高等学校に準じて再開されます。小中学校の場合は、第1段階として6月1日から学級在籍人数の半分ずつ(20人以内)の分散登校で学校での活動時間を段階的に長くしていきます。第2段階は8日から12日までの間に少なくとも1日は学級在籍全員が登校し翌週からの給食に混乱が生じないようにシミュレーションが行われます。第3段階は15日以降、できる限り感染抑止策を講じ、本格的な学校再開となり児童生徒が三密の条件が同時に重ならないよう配慮した指導が行われます。また小学校の修学旅行と特別支援学級の林間学校と連合宿泊は中止となり中学校の修学旅行は秋に延期する事ができるかどうかを7月を目途に検討が進められます。
学校再開が進む中、各方面で9月入学の議論が起きていますが今優先すべき事は9月入学なのでしょうか。そうではなく新型コロナウイルス感染の一定の収束が見えた後での議論とすべきです。
松原しげふみ事務所
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3月29日
3月22日