悪疫退散を願う花火が6月1日、全国一斉に打ち上げられたが、川崎市内では開催されなかった。関係者らは打ち上げを検討したが、開催場所となる河川敷の使用許可の取得が難しいと断念。しかし、打ち上げへの意思は断たれていない。
全国の花火業者有志163社が新型コロナウイルスの終息を願い、企画したこのプロジェクト。3密を避けるため場所や日時は非公開とされていた。当日、午後8時から5分間にわたり、全国一斉に打ち上げ。近隣では調布市や横浜市でも行われた。
市内でも開催に向けて動きはあった。市内在住の花火師・谷古宇正啓さんらが、使用許可の相談のため行政機関に訪れたところ、河川敷はそもそも火気厳禁であることや、予告なしの打ち上げは近隣住民への配慮が足りない点などから「許可は難しいのでは」とのことだったため、申請を断念したという。
谷古宇さんは、「丸子多摩川花火大会を復活させる会」のメンバーの一人。「今回は急な話で申請が難しかったが、全国一斉とは言わずとも、願いを込めた花火は打ち上げたい。丸子多摩川花火大会の復活は諦めていない」と谷古宇さん。
中原区内で主に活動している同会は、新旧住民の地域交流や地元経済の活性化を目指して活動する地元有志。試し打ち実施に向けて地元の賛同を得るため署名活動を行ってきた。
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